青木峠へ


青木峠という場所をあなたはご存知だろうか。

長野県の上田市と松本市を結ぶ、長い峠の事である。

明治時代に松本と上田の間のメインルートとして整備されたが、現在はその座を三才山トンネルに譲り渡し、非常に物静かな峠道となっている。

その為、通行する車の数も少なく、昼間ですら不気味でひっそりとした空気を漂わせている。

しばしば、山に濃い霧が発生する。交通事故も起きる。そして、絶壁の山に囲まれているため、大雨の日には土砂崩れが起きることもあった。


↑このような決壊箇所もある→青木峠の惨状




夜の青木峠は昼のひっそりとした雰囲気を更に淀ませているように感じた。

峠には明かりが一つも無く、峠の完全な暗闇は何かあるのかもしれない、何か出てくるのかもしれないといった恐怖感を執拗に掻き立てる。



青木峠は過去に、殺人事件が起きてバラバラにされた遺体の遺棄が行われた場所でもある。

そして、ある若い女性が青木峠で行方不明になり、現場には女性の車が丸焼け状態で発見されたという事件もあった。その女性は未だに見つかっていないらしい。



そして、青木峠には昔から有名な噂があるという。

結婚を誓ったある男女のカップルが、一緒に心中しようと青木峠のトンネルの真ん中で焼身自殺をした。


深夜にそのトンネルの真ん中でエンジンを止めるとトンネル内ではかからなくなる。


クラクションを3回鳴らすと後部座席に幽霊がのってくる。


ある時刻に通ると正面から行方不明女性のものと同型の車が燃えながら突っ込んでくる。



などといった噂がある。


そして、トンネルの出口では

ある時刻に通ると、死者が現れこちらを向いて手招きすると言われているカーブがある。


夕方


深夜

運転していて、カーブの先にあるミラーを恐怖で覗けなかった。

もしも死者の手招きを見てしまったら、やはりあの世へ連れて行かれてしまうのだろうか。


青木峠トンネル〜カーブ(mpeg形式:1.3MB)


そしてトンネル。青木峠には2つのトンネルがある。

どうやら、2つのトンネルのうち、2つ目のトンネルの方が危ないらしい。

話によると、カップル焼身自殺が起きたトンネルは2つ目のトンネルの中らしい。


外側


内部




青木峠2つ目のトンネル(mpeg形式:1.5MB)


車から降りて、中を歩いてみたが中はやはり薄暗く、山に当たる冷たい冷気が常時トンネル内部に吹き込んできて、とても不気味な雰囲気をたたえていた。


↑夜中のトンネルの中はこの通り、フラッシュでさえ何も写らない。



友人はこの近辺で、こんなところへは来るはずもない救急車のサイレンの音を聞いたと言っていた。




青木峠にはくれぐれも注意を。

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